Archive for the ‘名-疑問詞節’ Category.

英文003

今日は、宇宙探査機はやぶさのニュースからです。

Hayabusa capsule holds dust particles(2010/07/06のJapanTimesより)

「はやぶさのカプセルに微粒子」

 

Particles of what could be asteroid dust have been found in the Hayabusa probe’s sample container, the Japan Aerospace Exploration Agency said Monday.

 

単語チェック
*particle<名詞>粒子
*asteroid dust<名詞>小惑星のちり
*probe<名詞>宇宙探査機
*sample container<名詞>試料容器
*Japan Aerospace Exploration Agency<名詞>宇宙航空研究開発機構

構造チェック

まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。今回の英文は、whatの使い方に注意してください。

全体は、イメージ1+副-前置詞句という形に、ソース表示が付いています。

では、名詞Aを見てみましょう。partclesという名詞に、形容-前置詞句の修飾が付いています。そのofで始まる前置詞句の名詞の部分を見てみましょう。

what could be asteroid dust   

名詞の部分が疑問詞で始まっているので、名-疑問詞節であることがわかります。その内部構造は、

イメージ2です。「何が、小惑星のちりであり得るのか」という意味の名詞節ですね。
ただ、この英文の場合は、この意味の把握の仕方では、うまく意味が通りません。名-疑問詞節には、「確定」用法というものがあって、これはそちらで把握します。つまり、「何が、小惑星のちりであり得るのか」という疑問の意味ではなく、「小惑星のちりであり得るもの」という確定の意味で把握するわけです。この2つは、同じ現象を、「疑問」と「確定」という違った視点で捉えているだけです。

また、動詞Vは、受け身の現在完了形になっています。現在完了形という形は、have+過去分詞という形からわかるように、「過去の動作(過去分詞)を、現在持っている(have)」という意味が基本です。この英文で考えると、「発見されたことを、現在持っている→発見されている」という意味ですね。「発見された」とも「発見される」とも、意味合いが異なることに注意してください。

日本語訳

Particles of what could be asteroid dust have been found in the Hayabusa probe’s sample container, the Japan Aerospace Exploration Agency said Monday.

「小惑星のちりである可能性のあるものの微粒子が、はやぶさ探査機の試料容器の中で、見つかっている{宇宙航空研究開発機構が月曜日に語った}。」

ニュース全文へのリンク

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100706a1.html