Archive for the ‘助動詞’ Category.

英文071

Japan, China, South Korea urge North Korea to cancel rocket launch(2012/04/09の
JapanTimesより)

「日中韓が北朝鮮にロケット発射をやめるように求める」

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120409a1.html

 

Japanese Foreign Minister Koichiro Gemba and South Korean Foreign Affairs and Trade
Minister Kim Sung Hwan appear to have called for Beijing’s cooperation in seeking
U.N. Security Council action against North Korea for tighter sanctions if the launch
goes ahead.

単語チェック
*Foreign Minister<名詞>外務大臣
*Foreign Affairs and Trade Minister<名詞>外務貿易大臣
*appear to<助動詞>~に見える
*Beijing<名詞>中国政府
*cooperation<名詞>協力
*seek<動詞3>求める
*U.N. Security Council action<名詞>国連安全保障理事会の行動
*tight<名詞>厳しい
*sanction<名詞>制裁
*launch<名詞>発射
*ahead<副詞>前に

構造分析

イメージ1+副-前置詞句です。
Vの部分に注目してください。appear toは助動詞相当句といいます。助動詞は、can「~であり
得る」や、may「~かもしれない」などのように、ある事象に対して、発言者が主張する時に使
う表現です。「可能性がある」と主張する場合はcan、「蓋然性(確率)が高い」と主張する場
合はmay、「妥当性がある」と主張する場合はshould、「必然性がある」と主張する場合はmust
を使います。これと同じように、appear toも、発言者の主張を表して「~のようである」とな
るので、助動詞と同じ扱いになります。
また、助動詞の後には、have calledという完了形の形があります。「助動詞+完了形」の形
は、「過去に関する主張」を表すので、「要求したようである」となります。これも、助動詞
全体に共通する用法です。

では、副-前置詞句を見てみましょう。forの後の名詞には、inで始まる形容-前置詞句の修飾が
ついています。その中の名詞は、名-ing句です。その内部構造は、

イメージ3+副-サイン節を利用しています。この副-サイン節の内部構造は、

イメージ1です。この中のVは現在形ですが、未来のことを表しています。時や条件を表す
副-サイン節の中では、現在形で未来を表します。

日本語訳
Japanese Foreign Minister Koichiro Gemba and South Korean Foreign Affairs and Trade
Minister Kim Sung Hwan appear to have called for Beijing’s cooperation in seeking
U.N. Security Council action against North Korea for tighter sanctions if the launch
goes ahead.

「日本の外務大臣Koichiro Gembaと韓国の外務貿易大臣Kim Sung Hwanは、もしその発射が実施
されたら、北朝鮮に対するより厳しい制裁への国連安全保障理事会の行動を求めることにおけ
る中国政府の協力を求めたようである。」

英文050

Officials to inspect agricultural products without advance notice(2011/08/25のJapanTimesより)

「農作物を抜き打ち検査へ」

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110825a3.html

Municipalities likely to be subject to the snap inspections are those that have
conducted no checks, officials at the Ministry of Health, Labor and Welfare said.

 

単語チェック
*municipality<名詞>市町村
*likely<形容詞>ありそうな
*subject<形容詞>さらされる
*snap inspection<名詞>抜き打ち検査
*conduct<動詞3>行う
*Ministry of Health, Labor and Welfare<名詞>厚生労働省

構造チェック

まずは、英文全体の構造をチェックしてみましょう。

イメージ2にソース表示がついた形です。全体としては単純ですね。それでは、細かな内部構
造をチェックしていきましょう。
まずは、名詞Aには、次のような修飾語がついています。

likely to be subject to the snap inspections   

これは、少し注意が必要です。likelyという形容詞で始まっていますが、これはbeingが省略さ
れていて、

being likely to be subject to the snap inspections   

という形容-分詞句です。そして、ここにbe likely toという表現がありますが、これは助動詞
相当句といって、助動詞と同じ役割をします。助動詞は、事実を表すのではなく、「~かもし
れない」などの発言者の主張を表すときに使いますが、このbe likely toも「~がありそうで
ある」という発言者の主張を表します。したがって、この形容-分詞句の内部構造は、

となります。「抜き打ち検査にかかりそうな→」という修飾です。

では、全体に戻って、A’の名詞を見てみましょう。

those that have conducted no checks

これは、

those municipalities that have conducted no checks

の省略です。those「それら」は、前に書いてある「それら」ではなく、その指示内容が後ろに
書いてあります。これを相関語句と呼びます。この場合、「それらの市町村、それらって言う
のは、検査を行っていないもののこと」という表現です。
日本語訳

Municipalities likely to be subject to the snap inspections are those that have
conducted no checks, officials at the Ministry of Health, Labor and Welfare said.

「その抜き打ち検査にかかりそうな市町村は、検査を行ってこなかった市町村である—厚生労
働省の役人は語った。」

英文007

今回は、選挙に大敗した民主党の話題です。

Kan can expect rocky road(2010/07/13のJapanTimesより)

「菅首相に茨の道」

 

Speaking in Tokyo at the Foreign Correspondents’ Club of Japan, Curtis said the DPJ may have had a better shot at joining hands with others if it had won at least a few more seats.

 

単語チェック
*Foreign Correspondents’ Club of Japan<名詞>在日外国特派員協会
*DPJ<名詞>民主党
*shot<名詞>挑戦
*join<動詞3>結ぶ
*at least<副詞>少なくとも
*seat<名詞>議席

構造チェック

まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

副-分詞句+イメージ3という形です。副-分詞句は「同時進行」の動作を表すので、speakとsayが同時に起こっているということを表しています(テキスト188p)。多くの場合は、同じ動作を「抽象→具体」というように言い換える場合に使います。この英文の場合は、「話して→(具体的には)~と言った。」という感じです。

では、名詞Bを見てみましょう。名-サイン節になっています。その内部構造は、

イメージ3+副-サイン節です。
この動詞Vに注目してください。may have hadという形になっていますね。「助動詞+完了形」という形です。この形は、「過去に関する推量」を表す形です。
助動詞は、「発言者の主張」を表す時に使うもので、can「~であり得る」may「~かもしれない」should「当然~」must「~に違いない」などの意味を表します。すべて、事実ではなく「発言者の主張」を表していますね。そして、その後に「完了形」の形が続くと、「過去に関する主張(推量)」を表す形になります。may haveが「持っているかもしれない」という「現在に関する推量」であるのに対し、may have hadは「持っていたかもしれない」となります。

では、構造に戻って、名詞Bを見てみましょう。この中にあるatで始まる形容-前置詞句の中の名詞は、名-ing句です。その内部構造は、

イメージ3+副-前置詞句を利用しています。

次は、副-サイン節の内部構造を確認してみましょう。

イメージ3です。ifの副-サイン節の中で動詞が過去完了形になっているので、これは「仮定法過去完了」の用法です。つまり、「過去の事実に反する仮定」を表しています。「(事実としては少ししか議席を得なかったが、)もし、少なくとももう数議席を獲得していたなら」という意味です。

日本語訳

Speaking in Tokyo at the Foreign Correspondents’ Club of Japan, Curtis said the DPJ may have had a better shot at joining hands with others if it had won at least a few more seats.

「東京の在日外国特派員協会で話をして、Curtisは、もし民主党が少なくとももう数議席獲得していたなら、民主党は他党と手を結ぶことにもっとうまく臨めたかもしれない、と語った。」

ニュース全文へのリンク

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100713a4.html