Archive for the ‘省略’ Category.

英文096

Whaling to be pared, not halted(2014/04/18のJapanTimesより)

「捕鯨は、中止ではなく削減」

http://www.japantimes.co.jp/news/2014/04/18/national/political-tussle-postpones-whaling-fleets-trip-to-pacific-northwest/#.U1IqTPl_uao

In an effort to get the international ban on commercial whaling lifted, Japan plans to continue
collecting scientific data, including on whale populations, in the Northwest Pacific, while
trying to minimize criticism from anti-whaling nations.

単語チェック
*effort<名詞>努力
*ban<名詞>禁止
*commercial<形容詞>商業の
*whaling<名詞>捕鯨
*lift<動詞3>解除する
*continue<動詞3>続ける
*collect<動詞3>収集する
*scientific<形容詞>科学的な
*whale population<名詞>鯨の個体数
*Pacific<名詞>太平洋
*minimize<動詞3>できるだけ少なくする
*criticism<名詞>批判
*anti-whaling<形容詞>反捕鯨の

構造チェック

まずは、全体の構造を確認してみましょう。

副-前置詞句+イメージ3+副-サイン節です。文頭の副-前置詞句は、inが状態を表すので「努力し
て」となります。そして、その名詞には形容-to原形句の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ5を利用しています。

次に全体の名詞Bを見てみましょう。名-to原形句になっています。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。この名詞Bは、名-ing句です。その内部構造は、

イメージ3+副-前置詞句を利用しています。この名詞Bには、形容-分詞句の修飾がついています。
省略があるのでそれを補うと、

イメージ3を利用しています。

次に全体の副-サイン節を見てみましょう。省略があるので注意してください。内部構造は、

イメージ3です。節中の省略といえば、「主語+be動詞」です。この名詞Bは名-to原形句になって
います。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。

日本語訳

In an effort to get the international ban on commercial whaling lifted, Japan plans to continue
collecting scientific data, including on whale populations, in the Northwest Pacific, while
trying to minimize criticism from anti-whaling nations.

「商業捕鯨の国際的禁止を解除してもらおうと努力して、日本は、反捕鯨国からの批判をできるだ
け少なくする努力をしつつ、北西太平洋で鯨の生息数を含めた科学的データを集め続けることを計
画している」

英文087

Government seen sealing Senkaku deal at ¥2.05 billion(2012/09/06のJapanTimesより)

「政府は20億5000万円で尖閣を購入予定」

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120906a1.html

The central government is rumored to have reached a basic agreement to purchase three
of the Senkaku islets from their owner for some ¥2.05 billion, a development that
will intensify an already fierce dispute with China over their sovereignty, sources
said Wednesday.

 

単語チェック
*rumor<動詞5>噂する
*reach<動詞3>達する
*agreement<名詞>合意
*purchase<動詞3>購入する
*islet<名詞>諸島
*development<名詞>展開
*intensify<動詞3>激化する
*already<副詞>すでに
*fierce<形容詞>激しい
*dispute<名詞>論争
*sovereignty<名詞>統治権

 

構造チェック


イメージ2(イメージ5の受け身)+形容詞節+ソース表示です。形容詞節は、前の英文全体
をwhich受けているので、独立した英文と考えると良いでしょう。

A’は、形容-to原形句です。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。この名詞Bには、形容-to原形句の修飾がついています。その内
部構造は、

イメージ3+副-前置詞句+副-前置詞句を利用しています。

それでは、形容詞節を見てみましょう。内部構造は、

イメージ2です。このA’の名詞には、形容詞節の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ3です。

日本語訳
The central government is rumored to have reached a basic agreement to purchase three
of the Senkaku islets from their owner for some ¥2.05 billion, a development that
will intensify an already fierce dispute with China over their sovereignty, sources
said Wednesday.

「中央政府は、尖閣諸島の3島を所有者から20億5千万円で購入する基本合意に達したと噂され
ていて、それは、その統治権をめぐる中国とのすでに熾烈な論争をさらに激化させる展開であ
る—関係筋が火曜日に語った。」

英文085

Nuclear crisis man-made: Diet panel (2012/07/06のJapanTimesより)

「原発事故は人災:国会調査委員会」

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120706a1.html

The crisis at the Fukushima No. 1 nuclear plant was man-made and not a natural
disaster, fundamentally the result of a long-corrupt regulatory system that allowed
Tokyo Electric Power Co. to put off critical safety measures, an independent Diet
commission investigating the catastrophe concluded Thursday.

単語チェック
*crisis<名詞>危機
*man-made<形容詞>人為的な
*fundamentally<副詞>基本的に
*long-corrupt<形容詞>長く腐敗した
*regulatory<名詞>規制の
*allow<動詞5>許す
*put off<動詞3+副詞>延期する
*critical<形容詞>決定的に重要な
*safety measures<名詞>安全対策
*independent<形容詞>独立の
*commission<名詞>委員会
*catastrophe<名詞>大惨事
*conclude<動詞3>結論する

構造チェック

イメージ2+副-分詞句という形に、ソース表示がついています。
わかりにくいのは、副-分詞句の部分です。形としては、イメージ2の後に名詞だけが置かれて
いるように見えます。ただ、名詞だけでは文にはつながらないので、ここは何らかの省略があ
ると考えます。つまり、

(being) fundamentally the result of a long-corrupt regulatory system that allowed
Tokyo Electric Power Co. to put off critical safety measures,

ということです。この省略を見抜くことができれば、

というイメージ2を利用した副-分詞句であるとわかります。
このA’の名詞には、形容-代用詞節の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ5です。このB’は、形容-to原形句です。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。

副-分詞句は、「不可分の同時進行動作」をイメージすれば、大体意味はわかると思いますが、
英語という言語は、「抽象的に言ったことを後で具体的に説明する」という論理展開をする言
語ですから、イメージ2で言ったことを、後の副-分詞句で具体的に説明していると考えるとわ
かりやすいと思います。「自然災害ではなく、人為的なもの、つまり、(人間が作った)制度
の腐敗の結果である」という感じです。

日本語訳
The crisis at the Fukushima No. 1 nuclear plant was man-made and not a natural
disaster, fundamentally the result of a long-corrupt regulatory system that allowed
Tokyo Electric Power Co. to put off critical safety measures, an independent Diet
commission investigating the catastrophe concluded Thursday.

「福島第一原子力発電所での危機は、自然災害ではなく人為的なもの、つまり、基本的に、東
京電力に決定的に重要な安全対策を延期することを許した、長期にわたって腐敗した規制制度
の結果である—その大惨事を調査している独立の国会委員会が、木曜日に結論づけた。」

英文083

A child organ donor(2012/06/30のJapanTimesより)

「子供の臓器提供者」

http://www.japantimes.co.jp/text/ed20120630a2.html

As much information as possible about the brain death and the organ transplants
should be made public while protecting the boy’s and his family’s privacy.

単語チェック
*possible<形容詞>可能な
*brain death<名詞>脳死
*organ transplant<名詞>臓器移植
*public<形容詞>公開の
*protect<動詞3>守る

構造チェック

イメージ2(イメージ5の受け身)+副-サイン節です。
名詞Aには、原級比較の表現がついています。元々は、

much information about the brain death and the organ transplants

という名詞です。原級比較の1つ目のasは「同じくらい」という副詞、2つ目のasは「比較対
象」を示すための副-サイン節を導く副詞節のサインです。この英文の場合は、比較対象は
possibleとなっていますが、as it is possible「それが可能であるのと、同じくらい→多く
の」という比較です。

次は、副-サイン節を見てみましょう。これは省略があります。節中の省略は「名詞A+be動
詞」のセット省略です。したがって、

イメージ3です。

日本語訳
As much information as possible about the brain death and the organ transplants
should be made public while protecting the boy’s and his family’s privacy.

「その脳死と臓器移植についての可能な限り多くの情報が、公開されるべきである{その少年
と家族のプライバシーを保護する一方で}。」

英文081

Oi assembly says yes to restarting reactors(2012/05/15のJapanTimesより)

「おおい町議会は、原発再開にゴーサイン」

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120515a1.html

 

The mayor will make a decision on whether to approve the restarts after reflecting on
the assembly’s conclusion and the results of the appraisal made by Fukui’s nuclear
safety commission and other matters.

単語チェック
*mayor<名詞>町長
*decision<名詞>決定
*approve<動詞3>承認する
*restart<名詞>再開
*reflect<動詞1>熟考する
*assembly<名詞>議会
*conclusion<名詞>結論
*result<名詞>結果
*appraisal<名詞>評価
*nuclear safety commission<名詞>原子力安全委員会
*matter<名詞>事項

構造分析

イメージ3+副-前置詞句です。
名詞Bには、形容-前置詞句の修飾がついています。その前置詞句の中の名詞は、名詞-サイン節
ですが、省略があります。省略を補って内部構造を確認します。

節の中の省略は「名詞A+be動詞」のセットです。名詞節では、名-疑問詞節でこの省略が起こ
りますが、名-サイン節でも、whetherだけは、元々疑問詞だったこともあり、この省略が起こ
ります。thatやifでは起こりません。このA’は、形容-to原形句です。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。「彼が、その再開を承認するかどうか」という意味になりま
す。

では、全体に戻って、最後の副-前置詞句を見てみましょう。この中の名詞は、名-ing句です。
その内部構造は、

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。また、この前置詞句の中の名詞the appraisalに
は、形容-分詞句の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。

日本語訳

The mayor will make a decision on whether to approve the restarts after reflecting on
the assembly’s conclusion and the results of the appraisal made by Fukui’s nuclear
safety commission and other matters.

「その町長は、その議会の結論と、福井県原子力安全委員会によって下された評価の結果と、
他の事項について熟考した上で、その再開を承認するかどうかについての決定を下すだろ
う。」