2011/06/14, 12:03
Six more Tepco staff exposed beyond limit(2011/06/14のJapanTimesより)
「さらに6人の作業員が限度量超え」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110614a1.html
Six more workers involved in efforts to contain the nuclear crisis at the crippled
Fukushima No. 1 power plant are feared to have been exposed to radiation above the
emergency limit, Tokyo Electric Power Co. said Monday.
単語チェック
*involved<形容詞>関係している
*effort<名詞>努力
*contain<動詞3>収拾する
*nuclear<形容詞>原子力の
*crisis<名詞>危機
*crippled<形容詞>損傷した
*power plant<名詞>発電所
*fear<動詞5>懸念する
*expose<形容詞>さらす
*radiation<名詞>放射能
*emergency limit<名詞>緊急時限度量
構造チェック
まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

イメージ2(イメージ5の受け身)に、ソース表示がついています。イメージ5が受け身に
なってイメージ2になる形は、頻繁に使われますので、しっかりと慣れるようにしておいてく
ださい。イメージ2なので、名詞Aの存在状態を、A’で表しているということが重要です。
では、それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。まずは、名詞Aから。
Six more workers involved in efforts to contain the nuclear crisis at the crippled
Fukushima No. 1 power plant
まずは、比較級moreの前に、sixという数値が置かれています。比較級の前の数値は「比較の
差」を表すので、「今までと比べて、さらに6人の労働者」という意味になります。そして、
その名詞には、形容-分詞句の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。その副-前置詞句の中の名詞には、形容-to原形句
の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。「損傷した福島第一原発の原子力危機を収拾するための→作業
に関わっている→さらなる6人の労働者」という修飾です。
では次は、A’を見てみましょう。
to have been exposed to radiation above the emergency limit,
これは、名詞Aの存在状態を説明する形容-to原形句です。その内部構造は、

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。このVの部分が、have beenと完了形の形になって
いるのは、このto原形句で表現されている動作が、英文全体のVの動作(懸念されている)より
も過去のことであることを表しています。つまり「緊急時限度量を超えた放射能に(過去に)
さらされた状態であると、(現在)懸念されている」ということです。
日本語訳
Six more workers involved in efforts to contain the nuclear crisis at the crippled
Fukushima No. 1 power plant are feared to have been exposed to radiation above the
emergency limit, Tokyo Electric Power Co. said Monday.
「損傷した福島第一原発の原子力危機を収拾する作業に当たっているさらなる6人の作業員
が、緊急時の限度量を超える放射能にさらされたと思われると、月曜日に東京電力が発表し
た。」
2011/06/07, 14:47
DPJ pushing LDP ties after Kan resigns(2011/06/07のJapanTimesより)
「菅辞任後の連立を模索」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110607a1.html
It remains to be seen, however, if the DPJ will agree to rethink its promises,
because supporters of party heavyweight Ichiro Ozawa may oppose major changes to the
pledges.
単語チェック
*remain<動詞2>~のままでいる
*DPJ<名詞>民主党
*agree<動詞3>同意する
*rethink<動詞3>再考する
*promise<名詞>約束
*supporter<名詞>支持者
*heavyweight<名詞>重鎮
*oppose<動詞3>反対する
*pledge<名詞>約束
構造チェック
まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

イメージ2+副-サイン節という形です。注意すべきところは、=Aの部分です。ここが本当の名
詞Aなのですが、イメージの型の後ろに置かれていますね。イメージの型の名詞Aの部分には、
Itと言う指示語が置かれています。英語では、このように、指示語を先において、後ろでその
指示内容を具体的に示す形があります。これは、前の指示語と、後ろの指示内容が相関してい
るということで、相関語句と言います。
では、=Aの部分を見てみましょう。ここは、名-サイン節になっています。その内部構造は、

イメージ3です。ifで始まっているので、疑問の意味を表しています。この中の名詞Bは、名-
to原形句です。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。「民主党が、その約束を再考することに合意するかどうか」と
いう意味になります。これが、本当の名詞Aの内容です。
そして、イメージ2の意味の把握も少し難しいと思います。イメージ2は、A’の部分が名詞Aの
存在状態を説明しています。その状態が、形容-to原形句で表現されていますね。
to be seen
to原形句は、「これからの動作」を表す表現ですから、「これから見られる状態」という意味
です。したがって、「民主党が、その約束を再考することに合意するかどうかは、まだわかっ
ていない」という意味になります。
では、最後の副-サイン節の内部構造を確認しておきましょう。

イメージ3です。
日本語訳
It remains to be seen, however, if the DPJ will agree to rethink its promises,
because supporters of party heavyweight Ichiro Ozawa may oppose major changes to the
pledges.
「しかしながら、民主党がその公約を再考することに合意するかどうかは、まだ明らかになっ
ていない、なぜなら党の重鎮Ichiro Ozawaの支持者たちが、その公約の大幅な変更に反対する
かもしれないからである。」
2011/05/31, 11:57
Exposure of Tepco pair exceeds limit(2011/05/31のJapanTimesより)
「東電の2人が限度量超え」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110531a1.html
To cope with the country’s worst nuclear plant crisis, the government raised the
legal limit on the amount of radiation a worker can be exposed to in emergencies to
250 milliseiverts from 100 millisieverts.
単語チェック
*cope<動詞1>対処する
*nuclear plant crisis<名詞>原発危機
*raise<動詞3>上げる
*legal<形容詞>法的な
*limit<名詞>限度
*amount<名詞>量
*radiation<名詞>放射線
*expose<動詞3>さらす
*emergency<名詞>非常事態
構造チェック
まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

副-to原形句+イメージ3+副-前置詞句という構造です。文頭に、副-to原形句が出ています
ね。副詞要素は、イメージの型の後ろに置くことが原則なのですが、副詞要素の内容が、前の
文章との関係が深い場合は、このように、イメージの型の前に出ることがあります。
また、最後の副-前置詞句が、どこを修飾しているのかを間違えないようにしてください。すぐ
前のcan be exposedではなく、raisedという動詞を修飾しています。
それでは、部分構造を確認していきましょう。まずは、副-to原形句の内部構造から。

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。
次に、名詞Bには、形容-代用詞節の修飾がついています。whichが省略されていてわかりにくく
なっているので注意してください。
(which) a worker can be exposed to in emergencies
こういうことです。内部構造がわかりやすくなるように、少し工夫してみましょう。

to whichで、前置詞句になっています。副-前置詞句+イメージ1+副-前置詞句という形で
す。これは、the amount of radiationを修飾しているので、「作業者が、非常事態の場合に、
さらされてもよい→放射線量」となります。
日本語訳
To cope with the country’s worst nuclear plant crisis, the government raised the
legal limit on the amount of radiation a worker can be exposed to in emergencies to
250 milliseiverts from 100 millisieverts.
「日本の最悪の原発危機に対処するために、政府は、非常事態時に作業員があびてもよい放射
線量の法的限度を、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトへ引き上げた。」
2011/05/24, 11:54
Facility for tainted water almost full(2011/05/24のJapanTimesより)
「汚染水処理施設が満杯に」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110524a1.html
Tepco plans to use two that have been altered to better secure the highly
contaminated water, with about 10,000 tons to be transferred from a tunnel near the
No. 2 reactor.
単語チェック
*Tepco<名詞>東京電力
*alter<動詞3>改造する
*better<副詞>よりよく
*secure<動詞3>密閉する
*highly<副詞>高度に
*contaminated<形容詞>汚染された
*transfer<動詞3>移す
*reactor<名詞>原子炉
構造チェック
まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

全体は、イメージ3です。名詞Bは、名-to原形句になっています。その内部構造は、

イメージ3+副-前置詞句を利用しています。名詞Bには、形容-代用詞節の修飾がついていま
す。その内部構造は、

イメージ1+副-to原形句です。副-to原形句の内部構造は、

イメージ3を利用しています。「高濃度汚染水をよりよく密閉するために、改造された→2
つ」ということです。
では、1つ前に戻って、withで始まる副-前置詞句を見てみましょう。
with about 10,000 tons to be transferred from a tunnel near the No. 2 reactor
前置詞句は、通常「前置詞+名詞」という形ですが、withだけには、それ以外にも特殊な形が
あります。イメージ5の「名詞B+B’」と同じ形がその後に続く「付帯状況」を表す用法です。
この場合、B’は、名詞Bの状態を修飾するので、形容詞や形容詞句になります。今回の場合は、

形容-to原形句になっています。to原形句は、これからの動作を表すので、「約1万トンが、2
号原子炉の近くのトンネルから移されることになっている状況で」という意味が読み取れま
す。
日本語訳
Tepco plans to use two that have been altered to better secure the highly
contaminated water, with about 10,000 tons to be transferred from a tunnel near the
No. 2 reactor.
「東京電力は、高濃度汚染水をしっかり密閉できるように改造した2つを使って、約1万トン
を2号機のそばのトンネルから移す計画をしている。」
2011/05/17, 12:06
Kan sticks to nuke crisis road map(2011/05/17のJapanTimesより)
「菅首相は、ロードマップに固執」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110517a1.html
A preliminary analysis released Sunday said that No. 1 had already entered a critical
state by 6:50 a.m. on March 12, with most of its fuel having melted and fallen to the
bottom of the pressure vessel, Tepco said.
単語チェック
*preliminary<形容詞>予備の
*analysis<名詞>分析
*release<動詞3>発表する
*enter<動詞3>入る
*critical<形容詞>危機的な
*state<名詞>状態
*fuel<名詞>燃料
*melt<動詞1>溶ける
*fall<動詞1>落ちる
*pressure vessel<名詞>圧力容器
構造チェック
まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。

イメージ3にソース表示がついた形です。それぞれの部分を詳しくみていきましょう。
まず、名詞Aには、形容-分詞句の修飾がついています。その内部構造は、

イメージ1+副-前置詞句を利用しています。過去分詞で始まっているので、受け身の形を元に
していて、「日曜日に発表された→」となります。
次は、名詞Bをみてみましょう。これは、名-サイン節です。内部構造を確認すると、

イメージ3+副-前置詞句+副-前置詞句になっています。最後のwithで始まる前置詞句に注目
してみましょう。通常、前置詞句は、「前置詞+名詞」という形ですが、withだけは、それ以
外の形にもなります。それは、「付帯状況」を表すwithと言って、withの後に、イメージ5と
同様に、「with+名詞B+B’」という形が続きます。この英文の場合は、

ということです。意味の把握の仕方は、イメージ5の場合と同じです。B’は、形容-分詞句です
が、having meltedとなっているので、動詞Vの動作よりも昔の動作を表していることになりま
す。「その燃料のほとんどが、溶けて圧力容器の底に落ちてしまった状況で」という意味にな
ります。
日本語訳
A preliminary analysis released Sunday said that No. 1 had already entered a critical
state by 6:50 a.m. on March 12, with most of its fuel having melted and fallen to the
bottom of the pressure vessel, Tepco said.
「日曜日に発表された予備分析は、1号機は、その燃料のほとんどが溶けて、圧力容器の底に
落ちてしまい、3月12日の午前6時50分までには、すでに危機的な状況に陥っていたとした—
東京電力が語った。」