Archive for 30th 3月 2012

英文067

Tepco asks for another ¥1 trillion injection(2012/03/30のJapanTimesより)

「東電は、もう1兆円を要請」

http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120330a2.html

Tokyo Electric Power Co. on Thursday requested an injection of ¥1 trillion from a
government-backed entity to avoid insolvency but left unsettled such key questions as
how big a stake the utility will let the state have in return for receiving
taxpayers’ money.

単語チェック
*request<動詞3>要求する
*injection<名詞>注入
*government-backed<形容詞>政府支援の
*entity<名詞>事業体
*avoid<動詞3>避ける
*insolvency<名詞>破産
*leave<動詞5>ままにする
*unsettled<形容詞>未解決の
*key<形容詞>主要な
*stake<名詞>利害関係
*utility<名詞>電力会社
*state<名詞>国
*return<名詞>見返り
*receive<動詞3>受ける
*taxpayer<名詞>納税者

構造分析

2つの英文があり、イメージ3+副-前置詞句+副-to原形句と、イメージ5となっています。
1つめの英文は、それほど難しくないと思います。副-to原形句の内部構造は、

イメージ3を利用しています。
2つめの英文は、注意が必要です。イメージ5ですが、名詞BとB’の順序が反対になっていま
す。名詞Bに情報がたくさんついていて長くなっている場合は、このような形になることがあり
ますが、考え方は同じです。「(主要な問題が未解決である状況)をそのままにした」という
ことです。
名詞Bのkey questionsには、such asで始まる形容-前置詞句の修飾がついています。such as
は、具体例を表す前置詞です。suchが名詞の前に置かれることがありますが、考え方は同じで
す。その前置詞句の中の名詞は、名-疑問詞節になっています。その内部構造は、

how big a stake the utility will let the state have in return for receiving
taxpayers’ money

ちょっと複雑なので、前にでいている疑問詞を元の位置に戻してみましょう。

イメージ5+副-前置詞句です。B’は、形容-to原形句です。Vがletなので、toが省略されてい
ます。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。この中の名詞Bに、疑問副詞のhowがついているわけですね。how
の後には形容詞が来るので、「副詞+形容詞+冠詞+名詞」という語順になっていることに注
意してください。「どれだけ大きな利害関係」という名詞になります。
また、副-前置詞句にも注意してください。in return for~の3語で「~の見返りに」という
前置詞と考えると良いでしょう。その後の名詞は、名-ing句です。その内部構造は、

イメージ3を利用しています。

日本語訳
Tokyo Electric Power Co. on Thursday requested an injection of ¥1 trillion from a
government-backed entity to avoid insolvency but left unsettled such key questions as
how big a stake the utility will let the state have in return for receiving
taxpayers’ money.

「東京電力は木曜日に、破産を避けるため、政府支援の事業体からの1兆円の注入を要請した
が、その電力会社が、納税者のお金を受け入れる見返りに、国がどれだけ大きな関係を持つこ
とを許可するのかというような重要な問題は、未解決のままにした。」