Archive for 11th 7月 2010

英文005

今回は、参議院選挙の事前世論調査のニュースからです。

Cabinet support drops to 43%: poll(2010/07/09のJapanTimesより)

「内閣支持率が43パーセントに下落」

 

Asked which party they will vote for in the proportional representation section of the Upper House election, 23.7 percent favored the ruling Democratic Party of Japan, down from 26.3 percent in the previous poll.

単語チェック
*ask<動詞4>尋ねる
*vote<動詞1>投票する
*proportional representation section<名詞>比例代表区
*Upper House election<名詞>参議院選挙
*favor<動詞3>支持する
*ruling<形容詞>与党の
*Democratic Party of Japan<名詞>民主党
*down<形容詞>下がっている
*previous<形容詞>以前の

構造チェック

まずは、英文全体の構造を確認してみましょう。過去分詞で始まっていることに注意してください。

副-分詞句+イメージ3+副-分詞句という形です。1つ1つ詳しく確認していきましょう。

まず、文頭の副-分詞句は、過去分詞で始まっているので、受け身の形を元にした分詞句です(テキスト193p)。その内部構造は、

イメージ3(イメージ4の受け身)を利用しています。イメージ4の受け身の形であることをしっかりと理解してください(テキスト115p)。この名詞Bは、名-疑問詞節です(テキスト220p)。その内部構造は、

which party    they    will vote    for

in the proportional representation section of the Upper House election,

これは、このままではちょっと構造がわかりにくいです。forという前置詞の後に名詞がないですね。forの後にあるべき名詞が前に出てしまっているからです。それを元に戻して考えてみましょう。

こうすれば、イメージ1+副-前置詞句+副-前置詞句という形であることがわかりますね。which partyは、名-疑問詞節(名詞の機能を持ち、疑問詞で始まる節)なので、前に出ているわけですね。whichは疑問形容詞なので、「どの」となります。ちなみに、whichは「どちらの」というように2つから選択するとは限らず、「限定された選択肢の中からの選択」の場合に使いますので、いくつあっても選択肢が限定されていればwhichを使います。それに対して、「限定されていない選択肢の中からの選択」の場合は、whatを使います。

では、全体に戻って、最後の副-分詞句を見てみましょう。

down from 26.3 percent in the previous poll

これは、一見すると、分詞句には見えません。しかし、これはbeingという分詞が省略された形です。その内部構造を確認してみましょう。

イメージ2+副-前置詞句を利用した形です。これは、形としては副-分詞句の形ですが、正確には前の英文の名詞Aを修飾していると考えられるので、形容-分詞句の非限定と考えてもいいです。つまり、「23.7パーセント(それは、以前の世論調査での26.3パーセントよりも下がっている)が、与党民主党を支持した。」ということです。

日本語訳

Asked which party they will vote for in the proportional representation section of the Upper House election, 23.7 percent favored the ruling Democratic Party of Japan, down from 26.3 percent in the previous poll.

「参議院選挙の比例代表区でどの政党に投票するかを尋ねられて、23.7パーセントが与党民主党を支持したが、それは以前の世論調査での26.3パーセントよりも下落した。」

ニュース全文へのリンク

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100709a2.html